【中古車の買い取り】車検切れの車でも大丈夫?買取の際の注意点や準備する書類
2022.07.05使わなくなって車検が切れてしまった車を売却したいとき、買い取ってもらえるか不安になってしまいますよね。
「車検が切れている車の買い取りは安くなる」というのはよく聞くものです。
本当に車検が切れている車の買い取りは安くなってしまうのでしょうか。
また、車検切れの車でもなるべく高く買い取ってもらう方法はあるのでしょうか。
今回は、車検切れの車を買い取ってもらうときの注意点や準備するものについて解説します。
車検切れとはどういう状態?
まず「車検切れ」とは、車検証の有効期限が切れている車のことをいいます。
車検証の有効期限が切れていると、「道路運送車両法」に違反している車両ということになるため、公道を走行することができません。
ただし、私有地内であれば、走行したとしても罰則対象にはなりません。
車検証の有効期限は一般的な乗用車であれば、新車で購入したときのみ3年、それ以降が2年となっています。
車検証の有効期限は、フロントガラス上部に貼ってある検査標章の裏側に有効期限が満了する日が記されています。
わざわざ車検証を確認しなくても、運転席からいつでも確認することができるため、定期的にチェックしましょう。
また、車検証の有効期限が切れているときは自賠責保険の有効期限も切れていることがほとんどです。
もし車検が切れている状態で公道を運転してしまうと、違反点数が6点加算され、免許停止や罰金が発生してしまいます。
これに加えて自賠責保険も切れている状態で公道を運転してしまうと、さらに重い罰金などが課せられます。
日頃から車検証の有効期限や自賠責保険の有効期限をこまめに確認し、違反してしまわないよう十分に注意しましょう。
車検切れの中古車でも買取してもらえるの?
車検が切れている車は、公道を走行すると違反になってしまいます。車検が切れている車は買い取ってもらえるのか不安になってしまいますよね。
車検が切れていることが買取にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
「車検が切れた車の買取は安くなる」はウソ
「車検が切れた車の買取は安くなる」というのはよく耳にします。ですが、実際に買取のときに車検が切れているからといって不利になることはありません。
車検が切れていても買取を断られることはありませんし、車検切れが理由で査定価格が下がることはありません。
車検切れの車は公道を走ることはできませんが、買取の際は業者に積載車で運んでもらうこともできます。
業者としても、中古車を海外へ輸出すれば日本の車検制度は適用されないことや、店頭で販売しているうちに車検が切れることがあります。
車検が切れていても残っていても、業者には影響がほとんどないのです。
そのため、車検が切れていても買取が不利になることはありません。
査定は「車検が残っていない状態」を基準とする
買取業者が中古車を査定するときは、車検の有無に関する基準があります。
まず、査定は「車検が残っていない状態」を基準としています。
ですので車検が残っていない状態でも売却することはできますし、不利になることはありません。
車検の残り期間が長いほど査定額は高くなりますが、極端に大きく差が開くことはありません。また、車を売却するからといって、車検が切れている車の車検を取得し直す必要はありません。
確かに、車検が長く残っている車のほうが高く売れることが多く、プラス査定をしてもらうことができます。
しかし、車検が残っていることによるプラス査定分よりも、車検取得費用のほうが高く付いてしまいます。
売却するときは車検切れのことはあまり気にせず、手間やお金をかけて車検を再取得する必要はありません。
車検切れは不利にならない
前述の通り、車検切れは車の買取にはさほど影響せず、不利になることはないです。
確かに、車検が長く残っていることは車検がないことよりも高く評価されますが、差額はそれほどでもないのです。
ですので、わざわざお金と時間をかけて車検を再取得する必要はありません。
ただし、車検切れの車は公道を走ることができないため、売却する際にいくつか不便が生じます。
車検が切れていることを忘れて公道を走ってしまうと違反になってしまいます。移動させるには、積載車で運んでもらうか、仮ナンバーを付けて走らなければなりません。
車検が切れてしまってからの売却は移動の際に不便が生じるため、車検があるうちから売却することが決まっている場合は早めに売却することをおすすめします。
車検切れの車を売る際に注意すること
車検切れの車は、売却するときに不利になることもなく、問題なく売却することができます。ただし、大きく分けて4つの注意点があるため、それぞれ見ていきましょう。
1.持ち込み査定はできない
1つ目の注意点は、持ち込み査定ができないことです。
車検切れの車は公道を走ることができず、もしも公道を走行してしまうと違反になってしまいます。
買取業者による査定には主に持ち込み査定と出張査定がありますが、気軽に査定してもらえるのは持ち込み査定です。
車検切れの車は持ち込み査定ができないため、出張査定サービスを行っている買取業者に査定してもらうしか方法がありません。
中には出張査定サービスを行っていない買取業者も存在します。
また、持ち込み査定だけでなく、車を売却することを決めてからも車を運ぶときに不便が生じます。
積載車で運んでもらうか、仮ナンバーを付けて走ってもらうかしなければならないのです。
ですので、車検が切れる前に売却するか悩んでいるのであれば、車検があるうちに査定してもらうことをおすすめします。
2.できるだけ早く売却する
2つ目は、できるだけ早く売却することです。
車は、動かさなければどんどん劣化していってしまいます。定期的にエンジンをかけたとしても、走らせていない車は想像以上の早さで劣化していきます。
バッテリーが上がったり、錆が進んだり、いろいろなパーツが劣化したりと、価値が下がっていってしまいます。
また、まだ車検が切れる前なのであれば、車検の残り期間を確認しましょう。
車検の残り期間が3ヶ月を切ってしまうと、査定してもらうときの加点につながりません。車検が3ヶ月以上残っているのであれば加点につながることもあるため、早めに売却することをおすすめします。
3.有利に売れる時期に売却する
3つ目は、有利に売れる時期に売却することです。車は売却する時期によって高く売れやすいことがあります。
高く売れやすい時期は1?3月、7?8月です。1?3月は、車が最も高く売れやすい時期です。
就職や転勤、引っ越しなどの新生活に向けて車を購入する人がとても多く、それに向けて買取業者も在庫を増やしたがっているのです。
この時期であれば人気車種でなくても比較的高く売れる傾向にあります。業者やディーラーも高価買取フェアなどを開催していることが多いため、最も狙い目の時期です。
7~8月は、1?3月ほどではありませんが、高く売れやすい時期です。9月も転勤などが多くなる時期であり、買取業者が在庫を増やしたがっています。
ディーラー等の決算時期でもあるため、買取も販売も強化されている時期です。
4.複数業者に依頼して比較する
4つ目は、複数の業者に査定の依頼をして査定価格を比較することです。
車の買取は、どの買取業者も同じ値段で買い取ってくれるわけではありません。買取業者によって査定価格は変わり、かなりの差がつく場合もあります。
1社のみに査定してもらうと、査定価格の相場を理解することが難しいため、相場がわからず損をしてしまうことがあります。
定期的に買取キャンペーンを行っている買取業者もあるため、それによって査定価格に差が出ることも多いです。
また、車検が切れている車だと引き取り料金がかかるかどうかも業者によるため、必ず複数の業者に査定を依頼しましょう。
査定価格や対応、引取の手順などを比べて、満足のいく業者に売却することをおすすめします。
まとめ
車検切れの車を売るときは、なるべく高く売るためのポイントを押さえて、納得のいく査定額を提示した業者に売却することをおすすめします。
また、必要な書類などは軽自動車と普通車で異なるため、注意しましょう。
紛失してしまっている書類は再発行が必要で、市町村区の窓口や運輸支局に出向いて再発行しなければならず手間がかかります。
平日に時間が取れない場合、これを業者に代行してもらうとさらにお金がかかってしまうため、余裕をもって早めに準備しておきましょう。
売却するときも誤って公道を走らないように注意してください。
少し手間はかかってしまいますが、車検が切れていても問題なく買い取ってもらうことができます。