【車買取】スタッドレスタイヤを履いていると不利になる？プラス査定になるケースとは

雪道を安全に走行するために必ず装着しなければならないスタッドレスタイヤ。スタッドレスタイヤは、雪が降る地域では必須ですが、雪が降らない地域では不必要となってしまう場合もあります。

このスタッドレスタイヤを装着したまま車を買取ってもらうと、査定は不利になってしまうのでしょうか。それとも有利になるのでしょうか。今回は、スタッドレスタイヤを装着したまま買取りをしてもらうとどのような影響があるのかを解説していきます。

スタッドレスタイヤは車買取に影響する？
まずは、スタッドレスタイヤが車の買取にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。

一般的には買取価格に影響しない
結論から言うと、一般的にはスタッドレスタイヤの有無は買取価格に影響しません。

査定に出した車がスタッドレスタイヤを装着していても、夏用のノーマルタイヤを履いていても、基本的には査定価格は変わりません。

ただし、スタッドレスタイヤは雪が降らない地域では不要ですが、雪が降る地域では必須のものです。

そのため、雪の多い地域での査定では例外もあります。

タイヤの良しあしは評価される
スタッドレスタイヤであってもノーマルタイヤであっても、タイヤの良しあしで評価されます。日本製のタイヤや性能の高いタイヤ、年数が新しいタイヤは高い評価を得られるケースもあります。

つまり、スタッドレスタイヤかどうかということではなく、タイヤ自体の状態や性能に評価が左右されるのです。

タイヤの溝なども評価される
査定の基準においてタイヤの状態や性能はよく見られるところですが、とくにタイヤの溝の深さによって評価が左右されます。スタッドレスタイヤかノーマルタイヤかに関わらず、下取りの際のタイヤの溝の基準は、1.6mm以上と言われています。

タイヤの溝が1.6mm以上であれば、マイナス評価をつけられることはまずありません。タイヤの溝がすり減りすぎていると、スリップする危険が高まり、制動力も低下するため、業者は買い取ったあとにタイヤを交換しなければならなくなってしまいます。

その手間が省けることもあって、タイヤの溝がしっかりと残っていることは高く評価されるのです。

スタッドレスタイヤがプラス査定になるケースとは
車の買取において、履いているタイヤがスタッドレスタイヤかノーマルタイヤかは一般的には買取価格に影響しません。

ただし例外もあり、スタッドレスタイヤであることが評価される場合もあります。

雪や路面凍結が多い地域での買取
スタッドレスタイヤは、雪が降る地域や路面凍結が起こる地域では冬の間必ず装着しなければなりません。そのため、雪が多い地域や路面凍結が多い地域での買取では、スタッドレスタイヤであることが高く評価されます。

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤより高価である上に、雪の多い地域では1年のうち約半分もスタッドレスタイヤを装着している場合があります。そのため、雪が降る地域や路面凍結が多い地域では、スタッドレスタイヤが評価されて買取価格に影響することが多いです。

冬の前の時期の買取
スタッドレスタイヤは、雪の多い地域でも年中装着しているわけではありません。朝方や夜中の気温が下がる11月ごろには、雪が降り始めたり路面が凍結し始めたりする前に前もってスタッドレスタイヤに交換します。

そのため、スタッドレスタイヤに交換する前の秋ごろにはスタッドレスタイヤの需要がもっとも高まります。この時期にスタッドレスタイヤを装着している車を売却すると、他の時期よりも評価が高くなる傾向があります。

スタッドレスタイヤを履いている車を売却するときは、雪が降る地域や路面が凍結する地域で買い取ってもらうこと、冬前に買い取ってもらうことが高価買取りのポイントとなります。

ノーマルタイヤに戻して買取に出すのもアリ
車を売却する際、スタッドレスタイヤを外しノーマルタイヤに戻してから買取りに出してもよいです。雪の降る地域や路面凍結が起こる地域以外では、基本的にはスタッドレスタイヤだからといって買取価格に影響することはほとんどありません。

ノーマルタイヤに戻して買取をしてもらっても買取価格が変わらないため、雪が降らない地域や路面が凍結しない地域では、ノーマルタイヤに戻して買取りに出すのも良いでしょう。

また、雪が降る地域や路面凍結が起こる地域ではスタッドレスタイヤを装着していると買取価格が高くなりやすいですが、あえてノーマルタイヤに戻して売却することがあります。次に購入する車のタイヤのサイズと合っていたり、溝がしっかり残っていてまだ使えるタイヤだったりする場合に良い方法です。

外したスタッドレスはどうする？
では、ノーマルタイヤに戻して売却したときに外したスタッドレスタイヤはどうすればよいのでしょうか。

次の車用に取っておく
まずは、次の車用に取っておく方法があります。買い取ってもらう車のタイヤのサイズと、次に購入する車のタイヤのサイズが同じであれば、今まで履いていたスタッドレスタイヤを使用することができます。

軽自動車から軽自動車、コンパクトカーからコンパクトカーなど、同じ車格の車に乗り換えるのであればタイヤサイズが合う場合が多いです。ただし、溝が減りすぎているタイヤや製造されてから何年も経っているタイヤは劣化していて危険な場合があります。

まだしっかりと溝が残っていて古くなっていないタイヤであれば、次の車用に取っておくと次にスタッドレスタイヤを買う手間が省けるため、おすすめです。

タイヤ買取に出すのもいい
外したスタッドレスタイヤは、タイヤ買取に出すこともできます。スタッドレスタイヤは、安くても1本1,000円程度の値がつくことが多く、高ければ5,000円程度の値がつくこともあります。

4本セットで4,000〜20,000円程度の値がつきます。ただし、タイヤは売却時に4本セットで売らなければ査定額が下がってしまうことがあるため、注意してください。

しっかりと溝が残っていたり、1、2シーズンほどしか使用していないものであれば高い買取価格も期待できます。状態があまり良くなくてもある程度の値段がつくこともあります。

車と一緒に売却せずにタイヤ買取専門店に買い取ってもらうのも、おすすめの方法です。

タイヤ買取とは
タイヤ買取とは、タイヤの買取の専門業者やカー用品店などにタイヤを買い取ってもらうことです。タイヤ買取では、タイヤとホイールを同時に買い取ってもらうことができ、タイヤのみの買取も行っています。車を売却するとき、一般的にはスタッドレスタイヤであっても買取価格には影響しません。

ですので、スタッドレスタイヤを外してタイヤ自体を買い取ってもらうと、車と一緒に売却するよりも高値がつくことが多いのです。ただし、タイヤを売却するときは1本のみで売らず、4本セットで売らなければ査定額が高くなりづらいため注意してください。スタッドレスタイヤを少しでも高値で売却したいという場合は、車と一緒に売却せず、タイヤの買取を行っている業者に売却しましょう。

まとめ
一般的には、スタッドレスタイヤの有無は車の買取価格には影響しません。ですが例外もあり、雪が降る地域や路面凍結が起こる地域での買取、冬になる前の時期の買取ではプラス査定につながることがあります。

ただし、車と一緒に売却しても大幅に査定価格が上がることは少ないため、ノーマルタイヤに戻して車を売却するのがおすすめです。外したスタッドレスタイヤは、サイズさえ合えば次の車に装着するために残しておくことも可能です。

また、タイヤ買取の専門業者であれば、車と一緒に売却するよりも高値がつきやすくなります。外したスタッドレスタイヤを少しでも高く売りたいという場合は、タイヤ買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。