【トヨタ86ZN6・BRZ(ZC6)】買取価格はいくらくらい?高値買取ポイントについて解説
2022.10.04街でもっとも多く見かけるスポーツカーといえば、トヨタの86ではないでしょうか。86はスバルのBRZと兄弟車であり、トヨタとスバルが共同開発した車です。
若者の車離れが問題となっている中、86は若い人に親しまれたくさん乗られています。
最近では新型の86・BRZが発売されましたがこちらも人気が高く、乗り換えを考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、トヨタ・86(ZN6)の買取価格や買取の際のポイントについて紹介します。
中古車ブーム・旧車ブームが到来!高い需要と個体不足がピークになっている
現在、日本国内では中古車ブームが起き、空前の旧車ブームによって昭和の車やスポーツカーの値段が高騰しています。
車種によっては新車価格を超えることも珍しくありません。
古い車は海外へ出て行ってしまうことも多く、人気の車種の個体不足やそれに対する需要の高さから値段の高騰が起こっています。
86(ZN6)の元となるスプリンタートレノ(AE86)も価格が高騰しており、かつての新車価格を大幅に超える300万円ほどで販売されています。
トヨタ86(ZN6型)ってどんな車?
まずは、86(ZN6)がどんな車であるか見ていきましょう。
「ハチロク」の愛称で親しまれる小型FRスポーツカー
86は「ハチロク」という愛称で親しまれている車で、かつて「頭文字D」の影響や走り屋からの評価で高い人気を誇った「スプリンタートレノ(AE86)」をリスペクトした車です。
見た目やスペックはかつて「ハチロク」と呼ばれたスプリンタートレノとはまったく異なっています。
しかし、ライトウェイトスポーツカーであることや、今でもクルマ好きの心を掴む存在であることから「86」の名がつけられました。
また、かつてスプリンタートレノが乗り手が好みのチューニングを加えることで乗り手とともに成長できる車だったことから、86もそのようなコンセプトで作られています。
トヨタが描いていたターゲットは、40代・50代のかつてAE86に憧れた人ということでしたが、40代・50代はもちろん、10代・20代に大人気の車となりました。
トヨタ86ZN6の魅力について
86は、SUVや軽自動車が人気の中、スポーツカーでありながら大ヒットを記録しました。老若男女問わず人気が高く、街で見かけない日はないほどです。
86は、2ドアスポーツカーでありながら乗車定員は4名、ライトウェイトスポーツであるため排気量は2Lと他のスポーツカーよりも挑戦しやすいです。古いスポーツカーが軒並み新車価格を超える高騰をしている中、86は比較的新しく安く購入できるのも魅力のひとつです。
若者でも充分に手の届く金額で購入できますし、その走りはしっかりスポーティーで、ドレスアップパーツが多数販売されているためカスタムする楽しみもあります。
トヨタ86ZN6のグレード一覧
86のグレードは6種類あります。
86「G」
86の「G」は、ベースグレードであり、エンジンは4気筒水平対向2LのFA20型エンジンが搭載されています。ミッションは6速ATと6速MTが用意されていますが、スペックに微妙な差があります。
MTが最高出力152kw(207ps)、最大トルク212Nm(21.6kgm)であるのに対し、ATは最高出力147kw(200ps)、最大トルク205Nm(20.9kgm)となっています。
リアスポイラーがついていなかったり、シートがファブリック製であったりと、価格を抑えるためにさまざまな工夫がされています。
新車価格はMTが267万円〜、ATが269万円〜となっています。
86「GT」
86「GT」は、スタンダードなグレードです。ベースグレードである「G」にはないLEDフォグランプが標準装備されるほか、ステアリングやシフトノブは本革巻きになり、ペダルはアルミ製となります。
ブレーキもより制動力の高いものが装備され、アルミホイールも17インチのものが装備されています。
価格はMTが303万円〜、ATが310万円〜となっています。
86「GT“Limited”」
86「GT“Limited”」は、エクステリアとインテリアにより力を入れたグレードです。リアスポイラーとアンダーカバーが装着され、ブレーキは86「GT」よりもさらに高い性能のものが装着されています。
インテリアは、シートが本革とアルカンターラを合わせた素材で作られたものとなり、カラーもブラック、レッド&ブラック、タン&ブラックの3種類が用意されています。
価格はMTが324万円〜、ATが331万円〜となっています。
86「GT“Limited・Black Package”」
86「GT“Limited・Black Package”」は、最上級グレードです。「Black Package」とある通り、リアスポイラーとドアミラーは黒く塗装されています。
最上級グレードというだけあって、ブレーキはブレンボ製のブレーキキャリパーが装備されています。
価格はMTが341万円〜、ATが348万円〜となっています。
86「GR SPORT」
86「GR SPORT」は、トヨタのスポーツブランドである「Gazoo Racing」がチューニングしたスポーツグレードです。専用のフロントスポイラーやフロントバンパーサイドフィンが用意されており、ブレーキには「GT“Limited・Black Package”」と同じブレンボ製のブレーキが使われています。
ステアリングも専用で「GR」のエンブレムがあり、ボディのリアにも「GR」のバッヂが付けられています。
価格はMTが378万円〜、ATが384万円〜です。
86「GRMN」
86「GRMN」は、2015年に100台限定で生産されたグレードであり、「MN」は「マスターオブニュルブルクリンク」という意味があるといわれています。このグレードには専用の生産ラインが設けられ、匠の技術をもった従業員が組み上げます。
他のグレードと違ってエンジンにチューニングが施されており、最高出力161kW(219PS)、最大トルク217Nm(21.1kgm)とパワーアップしています。フロントスポイラーやバンパーサイドフィンは専用のパーツが用意され、CFRP製の大型リアウイングが装備されることによって空力性能がアップしています。
さらに軽量化も施されているため、よりスポーティーなグレードとなっています。価格は648万円〜とかなり高額ですが、その性能は「マスターオブニュルブルクリンク」の名に恥じないものとなっています。
トヨタ86ZN6の高価買取ポイント
次は、86を高値で売却するためのポイントを5つ紹介します。
あこがれる人が多い人気車
86は、スポーツカーへの憧れから維持のしやすさや年式の新しさ、バランスの良い見た目などが人気の車です。ですので、ある程度中古車買取価格も安定しており、新型の「GR86」が発売された今でもほとんど値落ちしていない状況です。そのため、あまり細かく考えずに査定に出してもそれなりの値はつきますが、こだわってさていしてもらったほうが圧倒的に高値がつきやすいです。
86/BRZ専門店やスポーツカー専門店であれば、より高く評価してもらえる傾向にあるのは人気車だからこそです。
ホワイトカラーが人気
車の買取では人気色だと他の色よりも買取価格が高くなる傾向にあり、日本ではどんな車でもホワイトは大体人気があります。86の場合もホワイトが人気色となっており、次点でレッドが人気です。
宣伝にもよく使われて派手すぎも地味すぎもしないホワイトは人気ですし、スポーツカーらしいレッドも人気が高いです。86では人気のないカラーはシルバーとされており、同じ状態の車両であっても一番人気のホワイトとは買取価格に数十万もの差がついてしまうこともあります。
フルエアロは高値に
車種によりますが、86に限らずフルエアロを装着していると高値がつきやすい傾向にあります。トヨタの純正オプションである「TRD」や「モデリスタ」のエアロは特に人気が高く、社外の人気のあるメーカーのエアロは希少性が高いため、買取価格に大きく影響します。
エアロパーツだけでなく、人気のホイールが装着されている場合も高値がつきやすくなります。
ターボやスーパーチャージャーに需要
86はチューニングすることを前提に作られた車でもあるため、純正ではNA(自然吸気)のエンジンが搭載されています。ですが、本格的にサーキットでの走行を楽しみたいという人はチューニングを加えるケースが非常に多いです。ターボやスーパーチャージャーが付けられている車体は、そのような人から一定の需要があるため、高値がつきやすくなっています。
ただし、過度にチューニングしすぎているとチューニングする楽しさを味わえない点やターゲットとなる層が少なくなってしまう点から、マイナスとして捉えられてしまうこともあるため注意しましょう。
ナビやETC付きが人気
86に限ったことではないですが、ナビやETCがついていた方が高値がつきやすいです。少し昔とは違って、現在はナビやETCが搭載されていることが当たり前となってきているため、最低限の装備として考えている人もいるほどです。
トヨタ86ZN6の売却査定・買取に関するよくある質問
次は、86の売却査定や買取に関するよくある質問を確認しておきましょう。
トヨタ86ZN6の人気はいつまで続く?
86の人気は、新型86が発売されても止まりません。86は86自体の魅力で人気が高いのもありますが、他のスポーツカーの個体数不足も86の人気を助ける大きな要因の一つとなっています。
若者の車離れやSUVや軽自動車の人気があっても、旧車や一昔前のスポーツカーに憧れている人はとても多いです。しかし、走行距離がかさんでいたり車体が劣化しているにも関わらず、新車価格をも超える高値がついていて諦めてしまう人も。
ですが、86は年式が新しく、新車価格よりも高い訳ではないため、中古車市場でも長く人気が続くと予想されています。
どんなトヨタ86ZN6が高値がつきやすい?
高値がつきやすい86は、先述した通り人気色のホワイトであったり、フルエアロが装着されていたりする車体です。それ以外にも、走行距離がかさんでいなかったり、内外装ともにきれいな状態を保っていたりする車体は高値がつきやすいです。
トヨタ86ZN6で傷みやすいのはどの部分?
86は、世界の自動車メーカーの中でも特に壊れにくいトヨタが作った車ということもあって、壊れにくいと言われています。ですが、比較的故障しやすいのはエアコンやセンサー類です。
ただしすぐに直る部分が多く、古い車と違ってまだ部品もたくさん生産されているため修理も可能で、定期的な点検を欠かさなければ大きな故障には繋がりにくいです。
動かないトヨタ86ZN6でも買取してもらえる?
中古車の買取で不動車を買い取ってもらいたい場合は、不動車の買取も行っている業者を選びましょう。業者によっては不動車は買い取れないという場合もあるため、事前に下調べしておくことが大切です。
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まとめ
86は、今でも高い人気を誇るスプリンタートレノ(AE86)の名を受け継いだライトウェイトスポーツカーです。素直な性能ゆえにチューニングやカスタムを楽しみながら乗り手と共に成長する車であり、その高い人気は新型86が発売されてもなお続いています。
中古車市場でも希少な年式の新しいスポーツカーであり、長く人気が続くと予想されています。売却する際も高く売れるポイントを抑え、専門店に買い取ってもらうなど、ぜひこだわりをもって高価買取を目指してほしい車です。